SyuRo

五感で感じて、心に響くプロダクト

SyuRo(シュロ)の商品は、“五感に響くプロダクト”だ。そこには、同社の代表であり、デザイナーの宇南山加子さんの“想い”が、あふれるほどに詰まっている。

「私が生まれ育った台東区は、いまも昔も職人の街です。私の父もまた、ジュエリーのデザインと製作を手掛ける職人でした」

幼い頃から、生活の一部に“モノ作り”があった。父の背中はもちろん、地域に職人が多く住んでいたことも大きい。宇南山さんもまた、自然と「モノ作りの道」へと進んだ。

「学生時代から、金属を使ったプロダクトを作ったりしていました。その後、プロダクトの周りにある“空気感”まで届けたいと思い、草木で空間をプロデュースする挿花家の谷匡子さんに師事し、空間演出を学びました」

谷さんに師事する中で、「プロダクトにおける演出の重要性」を強く感じた。そして1999年に、空間デザインを学びながら、SyuRoを立ち上げた。当初はOEMと呼ばれる受託製造が中心だったが、2足のわらじは、想像以上に多忙を極めた。しかし、辛いという気持ちにはならなかった。

「当時は、朝から晩まで、文字通り、働き続けていました。ですが、「好きなことができている喜び」がそこにはありましたから、私にとっては“幸せ”な時間でした」

それから7年の歳月を経て、ようやく2006年に、オリジナルプロダクトの販売を始めた。そんな中、職人だった父が他界。父の技術を何も継承していない自分に気付いた。

「それを機に、「日本の職人の持つ技術を後世に残したい、もっと広く伝えたい」と、より強く考えるようになりました」

以来、職人による手作業で作られた商品を中心に製作してきた。だからSyuRoのプロダクトはどれも、誰かの息づかいが聞こえてきそうなものが多く、その見た目も温もりにあふれている。それはきっと、宇南山さんの“想い”が表層化しているからだろう。

「ですが、「これはすごい職人さんが作っています!」と前面に押し出したいわけではないんです。いいなと思って手に取ってもらい、使っていく中でそこに込められた技術の高さを感じてもらえたら、というのが理想です」

美しさの押し付けは、しない。その凛とした姿勢から生まれたプロダクトは、現在では北欧でも高い評価を得ている。ちなみに北欧には、使う人のことを考えて作られた“モダンデザイン”という概念がある。その北欧に認められた、ということはSyuRoの商品に込められた“思いやり”が認められたことでもある。

「現在では、北欧を中心に、海外は24ヶ国、およそ計83店舗と取り引きさせていただいています(2016年11月現在)」

シンプルでありながら、どれも“素材感”があり、すべての商品に“細やかな思いやり”が詰まっている。たとえば食器は、片手でも持ちやすいよう工夫されており、同様に財布やタオルに至るまで、手にする人の使い勝手の良さを思って作られているから、一度使うと手放せなくなる。

「ギフト用に購入されるお客さまも多いんです。これは、すごくうれしいことです。私は、モノを作るときに『日常使い』をもっとも意識しています。これからも、手に取った方が毎日の生活の中で“使いやすくて、愛着の湧く”プロダクトを、お届けしていきたいですね」

誰かに贈りたくなる――。そのプロダクトたちは、色や形は違えど、どれも幸せな香りに包まれているように見える。手で触れて、目で見て、耳で聞いて、心にまで響く。SyuRoのプロダクトはまさに、“五感に響くプロダクト”だ。

Profile
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生活日用品などのプロダクトを中心に、企画・ディレクションをするデザイン会社「SyuRo」。プロダクトはすべて、日本の伝統や職人の技術など、“想い”のあるものをSyuRoのフィルターを通すことで、シンプルで使いやすい、デザインプロダクトに仕上げている。また、見た目のよさと温もりを感じられるプロダクトは、大切な人へのギフトとしても人気。

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