ピーチブルーム

英国が誇る老舗帽子メーカーも認めた帽子愛

「帽子が似合わない人はいません。似合っていないと感じるのは、その姿を見慣れていないだけです。だからもっと多くの方に、安心して帽子のある生活を楽しんで欲しいですね」

そう語るのは、帽子ブランド「ピーチブルーム」のデザイナー、入澤恭子さんだ。自身も「ほぼ毎日、帽子をかぶっている」というほど帽子愛に満ちた入澤さんにとって、それはどんな存在なのだろう?

「私にとっては、毎日を楽しくしてくれる、絶対に欠かせないアイテムですね」

帽子の魅力のひとつは、かぶるだけという、気軽さにある。そして、ただかぶるだけなのに、気分が変わり、おしゃれを演出できるのだから、不思議だ。

「帽子を変えるだけで、全体の雰囲気まで変わるじゃないですか。誰でも簡単に、かぶるだけで変身できる。あの喜び、楽しさは、人生を確実に豊かにしてくれるものだと私は思っています」

ピーチブルームの帽子もまた、そんな変身願望をあっさりと叶えてくれるものばかりだ。

「どこでも買えるような帽子は、あまり作らないですね。つねに自分が、その都度“かわいい”と思うものを形にしています。オリジナリティを大切にしていることもあってか、昔からの顧客の方からは、「ピーチブルームの帽子はどれもかわいいから、すぐわかる」なんて言われることもあります」

こだわりは、デザインだけに留まらない。

「かぶり心地には自信を持っています。ピーチブルームの帽子はすべて手作りにすることで、絶妙なフィット感を実現しています。工場生産の帽子というのは、型で作っていきますから、かぶった際に“あそび”がないんです。だから、かぶると頭が痛くなることもあります。一方、ピーチブルームの帽子は、手作りだからこそできる“あそび”を作ることで、ずっとかぶっていられる心地いいフィット感を生み出しているんです」

元々は趣味で始めた帽子作りだったが、展示会に出してみたところ、いきなり百貨店から大量注文が入った。以来18年、「暇になったことがない」と語るほど、多忙な日々を送っている。海外の展示会への出展も多く、現在までに15回以上にものぼる。その中で特に忘れられない思い出が、入澤さんにはある。

「パリの展示会で、ある女性が私に「注文したい」と話し掛けてきました。それはなんと、英国王室御用達の帽子メーカー『JAMES LOCK(ジェームス・ロック)』からの注文でした。同メーカーは300年を超える歴史を持つ、英国が誇る老舗の帽子店です。そこから注文がもらえたことは、とても光栄でしたし、感動しました」

英国王室だけでなく、チャーチルにチャップリン、ジョニー・デップなど多数の著名人たちが“愛用”したという『JAMES LOCK』。そこに認められたということは、入澤さんの帽子が世界レベルのクオリティであることを示している。

帽子はすべて、入澤さんがデザインからサンプル作りまで、ひとりで担当する。その過程では、何度も試行錯誤を繰り返し、納得できるものだけをユーザーに届ける。そんな職人気質の入澤さんに、「自分は帽子が似合わないと思っている」人に伝えたいことはないかを聞いてみると、こんな言葉が返ってきた。

「大丈夫。ピーチブルームの帽子なら、きっと似合いますよ」

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1998年にスタートした帽子専門ブランド「ピーチブルーム」。帽子はすべてデザイナーの入澤恭子が、デザインにパターン、サンプル制作、さらには商品化までをひとりで担当。デザインだけでなく、フィット感にもこだわり、工場生産の帽子では表現できない“あそび”を設けることで、優しく包み込むようなかぶり心地を実現している。

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