EDOSHIKI

カジュアルで自由、東京らしい風呂敷

―EDOSHIKI(エドシキ)のことを教えていただいてもよろしいですか?

「私たちの親会社が、1901年に京都で創業した袱紗(ふくさ)の会社なのですが、袱紗と関連する商品も取り扱ううちに、『色々なものをまとめる物』が必要だということになり、1905年から風呂敷を作り始めました。EDOSHIKIはそこから分社化し、『東京発のモノづくり』をテーマに風呂敷に関わる製品を製作しています」

―1901年といいますと、創設から120年近い老舗企業ですね。

「京都ですと100年経っていてもなかなか老舗とは言いにくいのですが、それでも現在なお残っている風呂敷メーカーとしては、一番古い会社だと思います」

―そのような歴史のある会社から分社化されたということですが、どうしてでしょうか?

「『東京で新しいモノづくりをしよう』という声が社内で上がったことがきっかけでした。商品を販売していて、京都と東京では売れるものが違ってきます。本社で作ると、どうしても京都で売れるものに偏ってしまったり、安定して供給できる定番商品に比重が寄ってしまうため、なかなか新しい商品に踏み切れないジレンマがありました。そこで、新たに今の人の手にも使いやすいものを形にしてお届けしたい、という想いから4年前に立ち上がりました」

―EDOSHIKIが誕生して、どのようなスタートをきったのでしょうか?

「EDOSHIKIは、親会社の色々な部署のメンバーから構成されているのですが、最初は意見をすり合わせるのがすごく大変で(笑)。みんな想いが強くて、ぶつかることもありました。ただ、モノづくりが好きな人たちばかりが集まっているので、それはとても良かったと思います。一から、どういうものを作るか、どういうブランドにしていくかなど、試行錯誤を繰り返して、やっと形になってきたのがここ1年くらいです」

―具体的な「生みの苦しみ」はどのようなものでしたか?

「京都でやっていないもの、東京らしいもので風呂敷を作っていきたいと思い、デザインをずっと考えていたのですが、結局既存のものと同じになってしまう。どうしたら差別化できるのだろうと頭を悩ませているときに、プロジェクトに途中から加わったデザイナーから「風呂敷って便利すぎてどう使っていいのか分からない」と言われました。それがとてもいいヒントになって、逆に『使う用途を限定した風呂敷』を作ってはどうか、という発想が生まれました。その頃から、遊び心を大事にし始めて、『こんな風呂敷があったら面白くない?』というユニークな議論が活発になってきました」

―自由な発想で、今までにない風呂敷をイメージしていったんですね。そうして出来上がった記念すべき第一号の商品がこちらですね。

「はい、デニム生地の風呂敷です。デニム素材を使う、という構想は社長が発案したもので、風呂敷なのに『ポケット』が付いているのが特徴です。また、ご縁があってビッグジョンさんに製造をお願いすることが出来ました。ご存知の通り、ビッグジョンさんは最初に国産デニムを作られたパイオニア・メーカー。デニムの老舗と風呂敷の老舗がコラボレーションして出来上がった『デニムふろしき』(商品名)は、私たちの第一号商品として自信をもってお届けできるものになりました」

―「デニム×ふろしき」の組み合わせは幅広い年代の方に使っていただけそうです。

「デニムを用いることで、風呂敷をカジュアルに使っていただきたい、と思っています。また、風呂敷は物を包むので生地が丈夫であることが前提ですが、デニムはその面も問題なくクリアしました。風呂敷は結んで使うので、通常のデニム生地ですと、どうしても結ぶときに硬すぎたり結びづらかったりするはずなのですが、ビッグジョンさんにデニムの中でも柔らかい、結びやすい生地を選んで作っていただいています」

―もう一つ、かわいらしいパッケージの商品がありますが、こちらはどのような特徴がありますか?

「実はこちらの商品は私のアイデアなのですが(笑)。パッケージに少しアレンジを加えることで、商品自体の見せ方を変えられるのではないか、と思いました。風呂敷に使われる『唐草模様』は、皆さん『泥棒』をイメージされるのではないかなと思い、デザインしてみました。直球なのですが、若い方には受け入れてもらえるかなと思っています(笑)」

―イラストがとてもチャーミングで、癒されます。それに、カラーバリエーションが豊富で綺麗ですね!最後に、EDOSHIKIのこれからについて教えてください。

「EDOSHIKIは、『風呂敷を流行らせる拠点』になりたいと思っています。多くの方に使っていただけるように、広めていきたいです。また、人形町には老舗や、色々な物を扱っているお店があるので、様々な形でコラボレーションもできたらと思っています。ハンカチやタオルのように、皆さんの生活に風呂敷が一つあることが当たり前になる、そんな未来にしていきたいです」

Profile
Brand

京都で100年以上続く老舗風呂敷メーカー『宮井株式会社』から分社化した、東京発のモノづくりプロジェクト。これまでの概念にとらわれない、現代のライフスタイルに合わせた様々な「カタチ」を自由に提案。未来に向けた新しい風呂敷の在り方を日々研究している。

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