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小さな幸せが詰まった、楽しくておいしい食雑貨

−ボトルデザインがとても可愛くて印象的なのですが、どのような商品なのでしょうか?

「瓶の中身と、バター・牛乳・卵を混ぜて焼くだけで、アメリカンクッキーやマフィン、ブラウニーが簡単に作れる食雑貨です。お菓子を作るときって、材料が中途半端に余ってしまうことがあるのですが、この商品は使い切りなので、その心配がありません。また、計量するものはバターと牛乳だけなので、時間と労力を短縮できて、小さなお子様と一緒にお菓子作りを楽しむことができます。見た目も可愛らしく工夫していますので、いつもはキッチンに飾っていただいて、急な客様が来た時にすぐに手作りお菓子でおもてなしすることもできます」

−材料や時短のことまで考えられた商品なのですね。「食雑貨」という言葉を初めて耳にしたのですが、どのような経緯でこの商品を作ることになったのでしょうか?

「もともとはパン職人として働いていたのですが、縁あって主人の経営する飲食店に入社し、商品開発を担当していました。新開発したメニューがヒットして、都内の大型商業施設の中にも店舗を出せるくらいまで成長したのですが、とても目まぐるしく過ぎていく日々に二人とも少し疲れてしまって(笑)。それで、あるとき思い切って世界一周旅行に出ました。約1年かけて様々な国を訪れたのですが、ドイツでたまたま入った雑貨屋さんでお菓子の材料を瓶に詰めた食雑貨と呼ばれる商品を見つけて『とっても可愛い!』と感動しました。それと同時に、日本ではまだ見たことのない商品だったので、『これを日本で作ってみたらどうなるだろう?』と考えました。追われるような飲食店経営の生活にも気持ちがすり減っていた時期だったので、どうせならやりたいと思うことをやろう、と意を決し、帰国とともに経営していたお店を売り払って、一から新商品の開発にとりかかりました」

−大成功していたお店を閉じられたんですね?! 新しい道を選択されることは相当の勇気と覚悟が必要だったと思いますが、それほどまでに魅力的な商品に出会ったということですね。

「そうですね。それと、ブランド名の由来にもなっているのですが、『Hapiness is…』という海外の絵本がありまして。デンマークの宿泊先にたまたま置いてあったのですが、『かわいい傘を見るとなんかいいよね』とか『クッキーのにおいをかぐと嬉しくなるよね』とか、日常の“ちょっとした幸せ”を集めた絵本なんです。
絵本なので児童向けの作品だとは思うのですが、その頃の自分たちにはハッと気づかされるものが多くて、こういう小さな幸せを見つけられるような生活を送りたいな、という気持ちになりました。そして、自分たちも、『これがあって良かった』とか『これを使ったら楽しい時間が過ごせた』みたいな、“小さな幸せ”を誰かに届けられるようなものが作れたらいいな、と強く思いました。その思いが、今の道に足を踏み出す決め手になりました」

−大きな成功よりも“小さな幸せ”に目を向けて選ばれた道、とても素敵だと感じます。商品は旅行中に発見されたということですが、どのように商品化まで進めてこられたのでしょうか?

「まずは、インターネットで情報を調べるところからスタートしました。アメリカに同様の商品を作るメーカーがあるのですが、味の組み合わせについてはそちらを初めのうちは参考にしました。ですが、中身の配合などは明かされていなかったので、作っては失敗し、を繰り返して試行錯誤しながら進めてきました」

−では、最終的には海外で見た商品の記憶と、試作の繰り返しで商品を完成させた、ということですね。

「はい。最初の商品はアメリカンクッキーを目指して作っていたのですが、自分が思った通りの味になかなかたどり着かなくて。試作を重ねるうちに、だんだん『この味だ』というものが出来てきました。でも、今度はそれを瓶の中で配合しようとした時に、『どうしたら綺麗に詰めることができるのか』ということが全く分からなかったんです。試してみるものの、数種類の粉が混ざってしまってうまく『層』の形にならない。材料がきちんと分かれていないと、外から見たときに綺麗じゃないんですよね。そこから配合の研究を重ねて、この粉は後に入れて蓋(の代わり)にするんだ、とか、この粉の粒子は細かいからこの位置に置いちゃいけないんだ、というのが分かってきて、ようやく綺麗な『層』を描けるようになりました。今ではそれがさらに進化して、層の中に絵を描けるようにもなりました(笑)」

−味だけでなく、見た目の工夫や研究も相当大変だったと思います。でもその甲斐があって、冒頭にも申し上げましたが、本当に可愛くて目を引きますね!

「そう言っていただけると嬉しいです。商品化したての頃はまだ不十分で、配送中の車の揺れで混ざってしまうケースもありました。その発見の後に、オリジナルのプレス機器を作ったりして、さらに配合の精度を高めて今の形になっています。取りかかった頃から数えてみると、1年ほどかけてようやく完成、という感じです」

−商品に使用している材料についても教えていただけますか?

「クッキーミックスの部分は小麦粉だけではなく、ベーキングパウダーと塩、薄力粉と強力粉をブレンドしたものが入っているのですが、全て国産のものを使用しています。また、ベーキングパウダーは、『アルミフリー』のものを採用しています。ブラウンシュガーは外国産のものを使用していますが、日本で作られているものよりミネラルが豊富に含まれていて、甘さもちょうど良いものを取り入れています。お子さんも口にされる商品なので、味の良さだけでなく、安全性や体に良いものを考えながら、材料を選んでいます」

−楽しく作って、おいしくて、安心。私も作りたいです(笑)。最後に、商品を手にされるお客様にメッセージをいただけますでしょうか。

「今までお菓子を作ったことがない方や忙しくて作る時間がなかった方が、この商品で、お菓子を作るのって楽しいな、とか、楽しい時間になったな、という小さな幸せを感じてもらえると心から嬉しいです。
とっても簡単に作れますので、お子さんとお菓子作りをするのにも良いですし、お友達同士でのホームパーティなんかにも活躍すると思います。様々なシーンで、その場にいる方と笑顔の時間を過ごせるような、そういうお手伝いができる商品になれると良いなと思っています」

Profile
Brand

日本では珍しい、焼き菓子の元となる材料を瓶に詰めた「食雑貨」を作るブランド。 見た目も可愛く、インテリアとしても楽しめる上、使いきりなので材料が余ることもない エコな商品。材料のベースは国産にこだわり、味のおいしさと安全性を追求している。 食べる人の「小さな幸せ」を考え、ひとつひとつ丁寧に真心を込めて製作している。

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