ネカド

上質な着け心地で日々を支える、西陣織のネクタイ

“ネクタイ選び”と聞くと、多くの人はデザインや価格のことが頭に浮かぶのではないだろうか?しかしネクタイもファッションアイテムである以上、そこには使いやすさが存在する。

「ネクタイにも実は、巻きやすいものとそうでないもの、使い勝手のいいものと悪いものがあるんです」

そう語るのは、1940年創業の老舗ネクタイメーカー「ネカド」の専務取締役・根角勇輝さんだ。

「弊社のネクタイには、最高級のシルクを使用しています。締めやすく、締めるときに『きゅっ』と音が鳴るのが特徴です」

その音を生み出しているのが、西陣織(にしじんおり)という京都生まれの技法だ。西陣織は着物の生地にも使われている技法で、高い密度で糸を織ることにより、光沢感のあるきめ細かい生地に仕上げる。そのため、結んだときに“きゅっ”と心地のいい音が鳴る。

「弊社の創業者である祖父は、大阪のネクタイ問屋に昭和初期から15年ほど勤務し、努力と研究の末、ネクタイの真髄を得ました」

その後独立し、西陣織をネクタイ生地に転用したオリジナル商品を生み出す。以来、ネカドは現在まで、西陣織の生地にこだわり続けている。

「祖父が生み出した西陣織のネクタイは、大ヒット商品になりました。本社のある京都では、他社も類似品を販売するようになり、その一帯が『西陣織ネクタイ』の一大産地となるまで拡大し、商品も全国に広がっていきました」

しかし時代が流れ、“クールビズ”や“オフィスカジュアル”などのスタイルが広まると、ネクタイへのニーズも変化していった。

「さらに現在は、ファストファッションが隆盛なこともあり、安価なネクタイを探すことも非常に容易です。しかし多くの工程を手作業で仕上げるネカドのネクタイとは、耐久性と質が違います」

その証拠に、ネクタイを消耗品だと思っている人も多いが、ネカドのネクタイなら長く愛用することができる。

「西陣織で織られた生地は非常に丈夫ですし、高密度で織られていますから、型くずれしにくいんです。ネクタイは締めると、しわができますよね。しかしネカドのネクタイなら、干しておけば翌日にはキレイになります」

多くのメーカーが生地を買い付けているのに対し、ネカドでは生地も自社で製造することで、より高品質なネクタイを実現している。また、その生産拠点は、本社もある京都。生地を作ったあとの工程はほぼ、手作業によって完成させる。こうして手間暇かけて作るネクタイは、同社自慢の一品だ。

最近では、リーズナブルなギフトライン「AGETIE(あげたい)」をスタート。そこには気分を“上げたい”という思いと、大切な誰かに“あげたい(贈りたい)”という2つの思いが込められている。

しかし西陣織で生地を生み出す以上は多くの手作業が必要になるため、本来であれば、いまの価格での提供は難しい。それでも「AGETIE」を始めたのには理由がある。

「若い世代の人たちに、もっと西陣織の魅力を知ってほしいんです。そのためのシリーズです。一度使ってもらえれば、きっとその魅力を体感してもらえると思いますし、そこには自信を持っています」

現在は根角さんの父が社長。いずれは自身が3代目を継ぐことになる。だが父は決して、無理強いしなかったそうだ。

「大学卒業後は、有名な国内鞄メーカーに就職しました。以来、仕事に対して特に不満を感じたことはありませんでした」

ただ、ふと人生に立ち止まり、祖父、そして父が情熱を注ぐネカドのネクタイとあらためて向き合ってみると、そこには真摯にネクタイを作り続ける職人、そして商品を懸命に売ってくれている人たちがいることに気が付いた。

「お客様の中には、ネカドのネクタイしかしない、という方もいるんです。ありがたいですよね。それもネカドの技術の高さがあってこそだと思っています。そうした中で『このネクタイの魅力をより多くの人に伝えたい』と感じ、会社を継ぐことを決めました」

ネクタイを構成する要素はシンプルだ。生地と芯と裏地。たった3つしかない。だからこそ、技術の高さがそのまま着け心地につながる。

使ってみれば、その違いは感じることができるはずだ。最高級の素材と西陣織が生み出す確かなクオリティ。そこには老舗ならではの安心感がある。さらに丈夫となれば、自然と愛着が湧き、いつしかあなたの“欠かせない1本”として、日々を支えてくれるだろう。

Profile
Brand

京都に本社を置く、1940年創業の老舗ネクタイメーカー「ネカド」。創業者である初代社長が、着物生地に使われていた西陣織を、ネクタイ生地に転用したオリジナル商品を発案。きめ細かく密度の高い西陣織を用いたネクタイは大ヒットし、『西陣織ネクタイ』は全国に拡大した。現在は、品質はそのままのリーズナブルなラインを用意することで、若い世代に西陣織ネクタイの魅力を伝えることにも力を注いでいる。

  • Facebook
  • ツイッター
  • LINE
 


【BUY USING FJ!】
日本国外からお買い物をされる場合は、こちらをクリックしてください。(※別サービスのページへ移動します)

【TRANSLATE】
ご覧のページを英語・中国語(簡体字、繫体字)に翻訳できます。
(※別窓で開きます。お買い物をされる場合は、元のページで【BUY USING FJ!】をクリックしてください。)

Brand