topimg

monoTokyoでは、毎月あるものにフォーカスした
特集を実施していきます。
今月の注目は「布草履MERI」。

MERIの誕生秘話
生産の苦労
布草履を履くことによる足への効果など

布草履MERIについて
オレンジトーキョーさんへのインタビューを交えながら
紐解いていきたいと思います♪

―MERIのもう一つのテーマは「足指の開放」とお聞きしましたが、実際に履いていて足指が広がってくるのでしょうか?

指が開いたものを履くことで自然と開いて行くという感じですね。僕も5〜6年MERIを履いていて、足がワンサイズくらい大きくなったんですよ。

―そうなんですか?!

だけど足が大きくなっているわけではなくて、足指が広がっているから、先が細い靴は窮屈に感じちゃいますね(笑)。ただすごく楽ですし、無意識に足の指を使うので、足指が鍛えられるんですよ。年齢を重ねていくと、「浮き指」と言って重心がだんだん踵にかかって指先が浮いてきちゃうんです。するとどうなるかというと、転倒しやすくなったりするんですね。草履を履いて移動していると指を使って踏ん張るので、将来的には転倒の防止になります。外反母趾は治るわけではないですが、あたりがないのでストレスが軽減されます。

草履って本当に理にかなっていて、江戸時代の雪駄とか、武道って全部すり足なんです。それって全部履物を履いているからで、だからバッ!とすぐに反応できるんですよ。逆に、今って足の指を鍛える機会が全くないんです。だから幼稚園児が足の指で自分の体のバランスが取れなくて、平均台を渡れないとかっていう話を聞くようになるんですね。せめて、園内ではこういうもの(MERI)を履いてもらったりして、解放感と足指のトレーニングに使ってもらえたらなと思っているんですけど。

―確かに、スニーカーにしろヒールにしろ、ほとんどの靴は指が閉じる形状ですよね。足の指を鍛えたり、開放するっていう発想とは逆のものになっていますね。

MERIを履いてどうして気持ちいいと感じるのか、それには肌触りの良さはもちろんあるんですけど、究極は「足指の開放」なんですよね。足指が広がる体験なんてみんな未経験なわけですよ。指が解放される結果、究極の気持ちよさが本当に体感できる。それが本当に履いてみなければわからないところですね。私たちとしては、そのことをもっと伝えていきたいなと思っていて、去年からブランド・ミッションを「足指の解放」にしたんです。

―多くの方が、家の外では色々な物事に物理的にも精神的にも縛られている状況だと思うんですけど、それを家の中では少しでも「解放しましょう」というコンセプトがプロダクトに具体的に表れているのは現代人にとってやさしいものだし、必要なことのように感じますね。

今って、ITやAIもそうですが結局は「人に優しいかどうか」じゃないですか。そこを間違えてしまうと、「やらされている」ように感じてしまう。あくまでも「自分」が主体で、自分が感じていいものをチョイスすることで、さらにストレスフリーになれる感覚や事実を大事にした方がいいんだろうなって。

MERIは、今までになかった、もしくは考えてこなかった選択肢をひとつ増やしてあげられるものなんじゃないかな、と思っています。「この解放感は気持ちいい」ということに気づいて、逆に「これがないと無理」みたいな人がどんどん増えるといいなって思いますね。

例えば「私はモコモコのあったかいスリッパが好きなんですよ」という意見があって当然いいと思いますし、それと同じで「指割れの方がいい!」という、意見や選択肢もあっていいと思うんです。『今までこんなのなかったでしょ?だったら一度履いてみませんか?』って、私たちは言い続けていきたいと思っています。